長野市 株式会社フル里農産加工
1月14日 長野市 株式会社フル里農産加工
代表取締役岡田浩史社長から直接お話を伺いました。
岡田社長は、15歳からアイスクリーム店や洋菓子の世界に入り、職人として経験を積まれました。その後、食品加工機械の輸入商社に勤務し、世界20か国以上を訪れながら洋菓子業界を裏方から支えてこられたそうです。そうした経験の中で、農業と加工、販売を結びつける「6次産業化」の可能性にも関心を持たれてきました。
転機となったのは、イタリア・ピエモンテ地方への出張だったとのことです。雪の中に広がるヘーゼルナッツ畑を見て、「これは次の時代の農産物になるのではないか」と強く感じたそうです。帰国後、地元の農家に栽培を提案されたものの、当時はヘーゼルナッツ自体がほとんど知られておらず、栽培を希望する人は誰もいなかったといいます。
それでも岡田社長はその可能性を信じ、周囲の反対を押し切り会社を早期退職。農業経験がない状態から挑戦を決意し、平成26年に株式会社フル里農産加工を設立しました。ヘーゼルナッツの栽培とともに、地元農産物を活かした加工品づくりに取り組んでこられました。
現在は、自社農園のヘーゼルナッツや地域の農産物を活かし、冷凍しない「生アイス」やヘーゼルナッツ菓子などを製造販売するなど、栽培・加工・販売を一体で行う6次産業化のモデルを実践されています。さらに令和5年には「ヘーゼルナッツ農業学校」を開校し、栽培から加工、販売までを学べる仕組みを整え、次世代の担い手育成にも取り組まれています。
視察の際には、商品も試食させていただきました。ヘーゼルナッツの香りとコクがとても豊かで、大変美味しく、思わずいくつか購入して帰りました。
地域の農産物に新しい価値を見出し、農業の可能性を広げようとする岡田社長の挑戦に、大きな希望を感じました。
こうした取組が各地に広がることで、日本の農業はさらに面白く、力強くなっていくのではないかと思います。
農林水産省としても、こうした地域から生まれる挑戦をしっかり後押ししていきたいと感じた視察でした。
お忙しい中、大変お世話になりました。
ありがとうございました。

