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いま必要なのは責任の政治

我々自由民主党は高市早苗新総理を目指していますが、国会における首班指名に必要な議席数を欠き、公明党は連立離脱を表明しました。

公明党は、決選投票への対応などに含みを残し、現内閣には閣僚として議員が残っているものの、すでに野党協議に出席するなど、自公連立はひとまず区切りを迎えたと言えます。

背景には、「政治とカネ」の問題などに対する公明党支持層の不満が募り、公明党幹部を突き上げている最中に、自民党執行部の人事方針や国民民主党との接触優先などが重なり、不信を深め、公明党幹部の選択を硬直させたと報じられています。

自民党内では公明党との関係を整理し、独自路線を歩むべきとの意見もあれば、長年の政策協力や地域に根ざした共同歩調を重視すべきとの意見もあります。

そもそも自民党は、特定の思想に偏らず、幅広い国民の声を受け止める「国民政党」を標榜してきました。

党内には保守から改革志向まで多様な考え方があり、それぞれの立場が政策形成に関わることで、あらゆる層の国民に届く政治を実現してきました。

この「多様性の調整力」こそ、自民党が国民政党と呼ばれてきた由縁だと、私は先輩方に教わってきました。

そして、公明党はこれまで、生活者や地域の小さな声、制度の隙間に置かれがちな課題を拾い上げ、政権の中で共に解決にあたることで、よりきめ細かな政治のバランスを保ってきました。

同時にそれは、そうした領域への意識や人材が自民党の中で薄れつつあったことの証左でもあると私は考えます。もし我々が今後、独自路線で進むのであれば、これまで公明党が担ってきた生活現場の声や社会的配慮の部分を、しっかり党内で受け止め、かつての自民党がそうであったように、政策として具体的に反映していく必要があります。

世論が大きく反応するような、単なる情緒的なきっかけや、場当たり的な対応ではなく、現実を見据えた決意と計画をもって断固として進めていくことが、国民の信頼回復への第一歩になると考えます。

今後の焦点は、少数与党であっても高市総理を誕生させ、政策ごとに野党の理解を得ながら政権を運営するのか、あるいは野党の結集によって政権交代を迎えるのか。その中で、自民党が唯一自力で選択できる現実的な道として報じられているのは、石破茂総理のもとで総裁と総理を分ける「総総分離」に踏み切り、「解散」に至る流れです。現総理が辞めなければ首班指名は行われないからです。

既に野党間の協議は水面下でかなりの濃さで進められていますので、現実的に政権交代を阻止するには有効な手立てではありますが、それは、石破総理にとっても極めて複雑で、政治家として残酷な決断を迫るものであります。

いずれにしても、いま必要なのは責任の政治です。

早急に経済対策を実行し、国民生活を支える明るい未来と安定を取り戻すことが最も求められています。

歴史の評価は、いつの時代もずっと先に下されます。

いま見える風景や人影だけで駆け引きをするのではなく、高市早苗総裁が決断し、その道筋を分かりやすく天下に示すことが何より重要です。

本気で背骨を入れなおすという覚悟は、すでに党内で共有されています。

自由民主党 高市総裁のもとしっかりまとまり、国民政党としてまずは一党、出直しましょう。

その覚悟があれば政権の内外問わず、責任ある政治として祖国日本を守ることができると信じます。

大きな屋根は全てを覆い守ります。

「保守政党であると同時に、国民政党として国民の多様な価値観に応えていく。」

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