
「ツール・ド・九州2025」佐世保市より開幕
10月10日、世界のトップライダーたちが集う国際自転車レース「ツール・ド・九州2025」が、長崎県佐世保市から開幕しました。
九州各県と経済団体が連携し、災害復興や地域振興、そして九州を世界へ発信する目的で始まったこの大会の佐世保市での開催・誘致にあたっては、大石賢吾知事、宮島大典市長をはじめ多くの関係者のご尽力がありました。
佐世保で行われたのは、UCI(国際自転車競技連合)公認の「クリテリウム」。本戦に先立つエキシビション形式で、1周1.5kmの市街地コースを30周、合計45kmを駆け抜ける“見せるレース”です。
佐世保駅前から港湾エリア、そして海沿いの商業施設「佐世保五番街」を囲むように設定されたコースは、海と街が一体化する佐世保ならではの舞台。すぐ近くには全国有数の長さを誇るアーケード街も広がり、都市の多層的な魅力を感じさせます。
私も現地で観戦しましたが、沿道には多くの人が詰めかけ、選手がコーナーを抜けるたびに拍手が自然と起こりました。
世界のスピードを間近に感じながら、観客は緊張と興奮の中で熱狂していました。
駅、アーケード、海、港、船、五番街、周辺の山や丘、人、そしてレース——完璧な風景でした。
世界とつながる港町・佐世保は、熱狂できる港町という新たな魅力を得て、その存在感を今回鮮やかに世界に示しました。
令和7年10月10日付